精神病と不眠の関係
今日は精神分裂症のある男性の不眠の症例を書いていきます。
彼は、夜間静かになると、幻聴がはっきりしてきて、イライラするために高級 羽毛 布団の中でさえもなかなか寝つけないとのことでした。
そこで早速強力な精神安定剤(抗精神薬)と、入眠をよくするために睡眠薬を投与しました。
この患者さんは腎炎の既往があり、現在でも蛋白尿がみられますので、あまり多量の投薬は出来ません。
しかし服薬を開始して、1週間位で睡眠は充分にとれるようになり、幻聴も、1ヶ月間の服薬でほとんど気にかからないところまでとれてきました。
この患者さんの場合は、精神症状が落着いた時点では睡眠薬の必要もなくなりました。
その後少量の抗精神薬を続けていますが、最近少し気力がなくなってきて、会社へ出勤するのがおっくうになってきた、と言っています。
診察をすると軽い感情の鈍麻があり、やや自発性の減退が認められます。
現在自発性をだすような薬を使っていますが、家族の話では、時々イライラして怒りっぽくなる、ということです。
この方の病気は、分裂病の3つのタイプの中のどれにあてはまるか、むずかしいところですが、発病年齢が比較的高いため、今までのところは何とか会社勤めも続いています。