精神病と不眠の関係 3
予備校へ行かなくなった原因をたずねても、特別の理由やきっかけがあるわけでもなさそうです。
しかしよくたずねてみると、外に出るといつも誰かに監視されているようで、危害を加えられるような気がして、部屋に閉じこもっていることが多くなった、といいます。
最初に診察した時点では、入院治療のほうがよさそうにも思えましたが、家族の希望もあって、外来で抗精神病薬を中心とした治療を開始しました。
今までにまったく治療を受けなかったせいもあって、投薬の効果は著明で、1ヶ月の間に顔つきも明るくなって、食事もとり夜間もぐっすり眠れるようになりました。
このように、日常生活にはあまり支障がないくらいになったのですが、意欲の低下はなかなか改善されません。
本人は、予備校に行ってもう一度大学を受験します、と言いはするものの、家ではまったく勉強もせず、昼間も羽根 布団 通販でゴロゴロしている状況でした。
家族や私が、もっとしっかりと勉強をしなければいけないと言うと、怒り出してしまうこともありました。
治療を開始して6ヶ月位すぎた頃に、本人が予備校へまた行きたい、と言い出しました。
東京に出て、一人で下宿するのはちょっと無理に思えましたので、実家から通学出来る予備校に通うことになりました。
まだ意欲は充分ではないのですが、将来は自分の得意な英語をいかした仕事をしたい、といっています。