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睡眠のリズム

こんにちは。


このブログでは、生理学の目線から睡眠についていろいろ考えていきたいと思います。


どうぞ定期的にご覧くださいませ。


ヒトのサーカディアン・リズムは、地下の洞窟のなかで暮させて外界の時間の手がかりを与えられないようにしても、睡眠や体温などの生活機能は二五時間に近い一定の周期をもったリズムが存在します。


このように明暗などの環境の周期的変化がなくても存続するものを内因性のリズムといいます。


このリズムを発生する機構、すなわち体内時計はどこに存在するのでしょうか。


今世紀の初め頃、多くの医師が第三脳室の前端部と視交叉のところの脳腫瘍によって睡眠障害が起こることを認めていました。


この部位の脳腫瘍は早期に睡眠障害を起こしてくるのが特長です。


脳のその他の部位の腫瘍では末期になって、脳圧が高くなると嗜眠状態が起こってきます。


また、第三脳室の脳腫瘍の患者は一日に何回も眠りますが、容易に覚醒さすことができるので正常の睡眠と殆ど区別できません。


丁度サーカディアン・リズムが消失した状態と似ています。

睡眠リズムの生理学

実験的に体内時計の所在を探すのにラットがよく使われます。


ラットはヒトと異なり、昼間不活発となり、夜間活動的となる夜光性の動物ですが、自発運動などの行動にはっきりしたサーカディアン・リズムがみられるからです。


回転ドラムを使ってラットのサーカディアン・リズムを記録する方法を示してあります。


このラットの脳のいろいろな部位を破壊してみると、サーカディアン・リズムを消失させるのは、視床下部を破壊したときのみです。


最近になって視床下部のなかでも、視交叉上核だけを破壊すると、水飲み行動、車回し行動、睡眠・覚醒リズムなどラットのいろいろな行動のサーカディアン・リズムが消失することが明らかにされました。


ヒトの第三脳室の腫瘍でもおそらく視交叉上核が破壊されているのでしょう。


視交叉上核が体内時計の座であるとすると、ここには網膜から直接の神経連絡があるので、視交叉上核の体内時計は目から入る光によって明暗サイクルに同調させられることが考えられます。


これで、25時間の内在リズムが24時間になるしくみもよく理解できるでしょう。


しかし、ヒトの揚合、最も強力な同調因子は光刺激ではなくて、社会的刺激(周りの人の動きや騒音、他人との接触、新聞やテレビ、家庭生活など)であるといわれています。


動物とちがってヒトでは大脳皮質が非常に発達しています。


高等な精神機能をもつヒトの揚合には、光よりも自分の意思とか社会環境が大きな役割を持っているはずです。


これには能生理学的な裏づけがあるのです。


覚醒を維持する働きをもつ中脳網様体は感覚神経からの入力ばかりではなく、大脳皮質からの入力があることが示されています。


これが寝食を忘れるほどに夢中になれることの生理学的な基礎です。

新しい睡眠の可能性

睡眠とは、考えてみると不思議な現象ですよね。


夜になると別に寝ようと思わないのに、なんとはなしに眠くなります。


そして横になると、いつのまにか眠ってしまう・・・。


なぜ眠るのでしょう。


眠らないですめばもっと仕事ができるし、この世の中をもっと楽しむことができるのに。


人生の3分の1を何もしないで眠ってしまうのは、はなはだもったいない話ですね。


なぜ私たちは眠るのでしょうか。


どの位まで睡眠時間を切りつめられるでしょうか。


本当に眠りは私たちにとって必要なのか・・・という疑問をもつ人たちが少なくないようです。


このような疑問への答えは、睡眠時間の個人差を調べたり、断眠の効果を観察することで得られます。

逆説的睡眠実験

誰しも一度は、私たちは本当に眠らなくてはいけないのだろうかと考えたことがあるでしょう。


実際にこの問題に挑戦した元気のいい若者たちがいます。


たとえば、1958年にニューヨークのディスク・ジョッキーが連続200時間覚醒し続けました。


彼はタイムズ・スクエアにあるガラス張りのブースのなかから毎日放送をしました。


200時間の終り近くになって舌がもつれだし、そのうちに夜間に妄想が現われてきました。


自分の知らない敵が食べ物や飲み物のなかに薬を入れて、自分を眠らせようとしているといいだしたのです。


日本でも1966年に東京大学の脳研究所所長だった故時実利彦教授が企画された23歳の芸大生の100時間の断眠実験があります。


彼の場合も、1日目は何ともなかったのですが、2日目から少しあやしくなり、3日目には目を離すと立っていても眠ってしまうので、絶えず羽毛 ふとんで眠らないように刺激してやらないといけなくなったそうです。


3日目を過ぎると思考力、判断力、注意集中などが急激に鈍り、錯覚や幻覚が現われるようになりました。


ところが、身体の方は何ともなく、食欲もあり、心臓、肺臓、胃腸、体温などには何の異常もみられなかったのです。


・・・結局、私たちは48時間は眠らないで正常な精神活動ができますが、それ以上になると駄目だということになります。

眠らないとどうなるの?

動物実験ではもっと徹底した実験があります。


生まれてから3、4ケ月のイヌを2つの群に分けて、一方は羽毛 布団で眠らせるけれども食べ物はやらないのです。


もう一方は眠らせませんが、食べ物はいくらでも与えるようにして観察してみると、眠らせない方は半月ぐらいで死んでしまいますが、眠らす方は食べ物をやらないのになかなか死にません。


眠らないで死んだイヌを解剖して調べてみると、脳の細胞がひどく傷害されていました。


つまり眠らないと脳の細胞がやられてしまうのです。


俗に神経を休めるといいますが、脳を休養させることが眠ることの一番大きな役目ということになるのです。


身体の方はたとえ眠らなくても動かずにいれば休まりますが、神経の方は眠らないと休まらないでまいってしまうのです。


眠らないとどんなに脳がまいってしまうかということを、チェーホフの短編『ねむい』はおそろしいほど見事に描いています。


・・・


夜ふけ。


13になる子守り娘のヴァーリカが、赤んぼの臥ている揺りかごを揺すぶりながら、やっと聞こえるほどの声で、つぶやいている。


ねんねんようおころりよ、唄をうたってあげましょう。・・・


聖像の前に、みどり色の燈明がともっている。


部屋の隅から隅へかけて、細引が一本わたしてあって、それに棚裸や、大きな黒ズボンが吊してある。


燈明から、みどり色の大きな光の輪が天井に射し、襯裸やズボンは、ほそ長い影を、暖炉や、揺りかごや、ヴァーリカに投げかけている。


・・・燈明がまたたきはじめると、光の輪や影は活気づいて、風に吹かれているように動きだす。


むんむんする。


キャベツ汁と、商売どうぐの靴革のにおい。

「ねむい」

前回から引き続き、チェーホフの短編小説『ねむい』を引用します。


眠いときに深夜の羽毛 布団 販売番組を見たときかのような気分になる小説です。


・・・


赤んぼは泣いている。


さっきから泣きつづけて、もうとうに声がかれ、精根つきているのだけれど、あい変らず泣いていて、いつやまるのかわからない。


ヴァーリカは、ねむくてたまらない。


眼がくっつきそうだし、頭は下へ下へと引っぱられ、首根っこがずきずきする。


まぶたひとつ、唇ひとつ、うこかすこともできず、まるで顔がかさかさに乾あがって木になって、頭は留針のあたまみたいに、縮まったような気がする。


「ねんねんよう、おころりよ」と、彼女はつぶやく「お粥をこさえてあげましょう・・・」


暖炉のなかで、コオロギが鳴く。


となりの部屋では、ドアこしに、主人と徒弟のアファナーシイのいびきが、間をおいて聞こえる。


・・・揺りかごは悲しげにきしり、当のヴァーリカはぶつぶつつぶやく・・・


それがみんな一つに溶けあって、夜ふけの寝んねこ唄を奏でているのを、寝床に手足をのばして聞いたら、さぞ楽しいことだろう。


ところが今は、せっかくのその音楽も、いらだたしく、くるしいだけだ。


というのは、うとうと眠気をさそうくせに、眠ったら100年目だからだ。


まんいちヴァーリカが寝こんだら最後、旦那やおかみさんに、ぶたれるだろう。


燈明がまたたく、みどり色の光の輪と影が、また動きだして、ヴァーリカの半びらきの、じっとすわった眼へ這いこむと、はんぶん寝入った脳みそのなかで、もやもやした幻に組みあがる。


見ると、くろ雲が、空で追っかけっこをしながら、赤んぼみたいに泣いている。


・・・

「ねむい」 2

今回も、チェーホフの短編小説『ねむい』の続きです。


この小説を読むと、毎晩羽毛 フトンでぐっすり眠れる自分がいかに幸せなのかわかります。


・・・


そこへ、さっと風が吹いて、雲が消えると、ヴァーリカには、いちめんぬかるみの、ひろい街道が見えだす。


街道には、荷馬車の列がつづき、背負い袋をしょった人たちがよたよた歩いて、何やら物影が行ったり来たりしている。


両側には、冷たい、すごい錺をとおして、森が見える。


と急に、背負い袋と影をしょった人たちが、ぬかるみの地べたへ、ばたばた倒れる。


・・・「どうしたの?」と、ヴァーリカがきく。


「寝るんだ、寝るんだ!」と、みんなが答える。


そして、みんな、ぐっすり寝入る。すやすや眠る。


ところが電信の針金に、鴉やカササギがとまっていて、赤んぼみたいに帰き立てては、みんなを起こそうと精を出す。


「ねんねんよう、おころりよ、唄をうたってあげましょう・・・」と、ヴァーリカはつぶやくと、今度は自分が、暗い、むんむんする百姓小屋のなかにいるのが見える。


(中略)


「ヴァーリカ、赤んぼを揺すっておやり!」と、最後の言いつけがひびく。


暖炉のなかで、コオロギが鳴く。


天井のみどり色の光の輪と、ズボンや裸裸から落ちる影が、またもやヴァーリカの半びらきの眼へ這いこんで、目くばせしながら、彼女の頭をもやつかせる。


「ねんねんよう、おころりよ」と、彼女はつぶやく。


「唄をうたってあげましょう・・・」


が、赤んぼは泣いている。精根からして泣きつづける。


ヴァーリカにはまたもや、ぬかるみの街道や、背負い袋をしょった人たちや、ペラゲーヤや、父親のエフィームが見える。


何もかも彼女にはわかるし、だれの顔も見わけがつくけれども、ただなかば夢見ごこちのせいか、どうしても呑みこめないのは、自分の手足を鎖でしばって、ぐいぐい圧しつけ、生きる邪魔をしている或る力の正体だ。


彼女はあたりを見まわして、その力からのがれようと、相手のすがたを捜すけれど、どうも見つからない。


とうとう仕舞いに、へとへとになった彼女は、あらんかぎりの気力をしぼり、かっと眼を見すえて、ちらちらしているみどり色の輪をふり仰ぎ、泣きたてる声に耳を澄ますと、やっとのことで、生きる邪魔をしている当の敵をみつける。


その敵は赤んぼなのだ。


彼女は笑いだす。呆れたものだ。こんな些細なことが、なぜもっと早くわからなかったんだろう?


みどり色の光の輪も、もの影も、いやコオロギまでが、けらけら笑って、呆れているみたいだ。


ありもしない想念が、ヴァーリカを支配する。


彼女は円椅子から立ちあがって、顔いっぱい笑みくずれながら、またたきもせずに、部屋のなかを行きつもどりつする。


もうすぐ、自分の手足を鎖でしばっている赤んぼから逃れられるのだと思うと、嬉しくってぞくぞくする。


・・・赤んぼを殺して、それから眠るんだ、眠るんだ、眠るんだ・・・


笑いだしながら、目くばせしながら、みどり色の光の輪を指でおどしながら、ヴァーリカは揺りかごへ忍び寄って、赤んぼの上へかがみこむ。


赤んぼを絞め殺すと、彼女はいきなり床へねころがって、さあこれで寝られると、嬉しさのあまり笑いだし、一分後にはもう死人のようにぐっすり寝ている。

・・・

睡眠の短縮限界

全く眠らないでいることは不可能ですが、椅子に腰かけて、しばらくうとうとすれば十分だという人はときどきいます。


スペインの画家ダリは床の上にブリキ板を敷いて、そのそばの椅子に腰かけ、スプーンを手に持ってうとうとします。


眠りに入るとスプーンが手から落ちてブリキ板にあたって音をたてるので目を覚まします。


スプーンが手から離れてブリキにあたるまでの間の睡眠で十分に元気を回復するといっています。


ダリのいうような状態は誰しも経験しています。


睡眠不足が続いてくると、瞬間的に布団 羽毛の夢を見たり、仕事中に睡魔に襲われて耐えられなくなってきます。


そんなとき机にもたれて1、2分うとうとしただけで頭がすっきりします。


睡眠の専門家が科学的に調べた例では、54歳と30歳のオーストラリアの男性で、1日平均2時間45分しか睡眠をとらなかったという報告があります。


またイギリスの女性で約1時間という報告もあります。


しかし、これらは研究者にとっては大変貴重な例ですが、極めて例外的なことです。

睡眠の短縮限界 2

エジソンは24時間中に4、5時間以上眠る必要を感じたことはなかったといっています。


しかし、毎晩よく眠る人もいます。


アインシュタインは睡眠時間が長い人として知られています。


睡眠時間は個人差が大きいのです。


100人のうち10人くらいはショート・スリーパー(6時間以下)あるいはロング・スリーパー(9時間以上)です。


したがって何時間眠ればよいかという疑問に答えるためには別の見方が必要でしょう。


睡眠を何時間まで短縮できるか、夜間睡眠をどこまで減らしても日中の仕事に差支えがないかを見るための睡眠短縮実験が行われています。


たとえば、日常8時間の睡眠をとっていた人たちを急激に5時間半に短縮して8週間観察したところ・・・


羽毛 布団 通販の仕事の効率は落ちなかったのですが、4時間にするとミスが多くなったといいます。


その他の成績も似た結果で、普通の人が日中の仕事に影響を与えない睡眠時間は5、6時間という線が出ています。

イルカは左右の脳を半分ずつ眠る

睡眠を研究している私たちの仲間の間でも、ときどき睡眠不用論がでます。


そのなかで面白い話がでました。


私たちの脳は左右一つずつあるから片方ずつ交代で羽根 布団で眠れば、眠らないで研究ができるというのです。


この考えは必ずしも荒唐無稽のことではありません。


もう既に実行している動物がいます。


人間の次に利口だといわれているイルカです。


片目をあけて眠るということは昔から知られていましたが、最近モスクワの科学者たちによって脳波を記録して脳が半分ずつ交代で眠っていることが報告されました。


黒海でとれたイルカを5×5×1.2メートルの水槽のなかで自由に泳がせておきます。


2ケ月の間このタンクに馴らしてから、頭に電極を植え込んで72時間連続ポリグラフ記録をとりました。


すると左右の脳が交代で眠るのが9頭のうち6頭にみられたといいます。


イルカは魚のように海にすんでいるけれども哺乳動物ですから、ときどき水面に出て呼吸をしなくてはなりません。


海には波があるからうまく波の静かな瞬間をねらわないと呼吸ができません。


それにはどうしても起きていることが必要です。


眠っていたのではうまくいきません。


イルカはこのむずかしい問題を、脳を半分ずつ眠らせることで解決したわけです。


ふつうの哺乳動物は眠るとき左右の脳が一緒に眠りますが、イルカはどちらか一方を1時間ぐらい眠らせ、片側の脳を起こしておきます。


これを交互に繰り返しているのです。


こうして呼吸に必要な注意力を一日中保つことができるのです。


イルカの左右の脳が交互に眠るしくみがわかると、人間にも応用できるようになるかもしれませんね。

精神病と不眠の関係

今日は精神分裂症のある男性の不眠の症例を書いていきます。


彼は、夜間静かになると、幻聴がはっきりしてきて、イライラするために高級 羽毛 布団の中でさえもなかなか寝つけないとのことでした。


そこで早速強力な精神安定剤(抗精神薬)と、入眠をよくするために睡眠薬を投与しました。


この患者さんは腎炎の既往があり、現在でも蛋白尿がみられますので、あまり多量の投薬は出来ません。


しかし服薬を開始して、1週間位で睡眠は充分にとれるようになり、幻聴も、1ヶ月間の服薬でほとんど気にかからないところまでとれてきました。


この患者さんの場合は、精神症状が落着いた時点では睡眠薬の必要もなくなりました。


その後少量の抗精神薬を続けていますが、最近少し気力がなくなってきて、会社へ出勤するのがおっくうになってきた、と言っています。


診察をすると軽い感情の鈍麻があり、やや自発性の減退が認められます。


現在自発性をだすような薬を使っていますが、家族の話では、時々イライラして怒りっぽくなる、ということです。


この方の病気は、分裂病の3つのタイプの中のどれにあてはまるか、むずかしいところですが、発病年齢が比較的高いため、今までのところは何とか会社勤めも続いています。

精神病と不眠の関係 2

少しずつ病状が進行しているようですので、また近いうちに幻覚や妄想とともに、不眠症が出現してくる可能性があります。


次の症例は、分裂病の症例。


K.Aさん(21歳)男性予備校生です。


K.Aさんは、高校卒業後大学入試に失敗し、浪人して東京で予備校に通っていました。


夏頃までは予備校に並日通に行っていたらしいのですが、9月になってから、だんだん予備校を休むようになったようです。


家族は地方にいるので、本人の状態がまったくわからなかったとのことですが、10月頃に、用事で上京した母親が荒れ放題の下宿の部屋で、パジャマのまま昼間から羽毛 掛け 布団の上でゴロゴロしている息子を発見して、びっくりしてしまいました。


高校までは病気もせず、成績もまずまずだった息子が、髪の毛はのび放題、着ているものもうす汚れていて、すっかりやっれはててしまっていたのですから、びっくりするのが当然です。


早速実家に連れかえって、その後私の診療所を両親と共に受診されました。


診察室に入ってくると、すぐにこれはノイローゼやうつ病のような状態ではなく、分裂病であることが推察されました。


顔は表情に乏しく、質問に対する答は簡単にはしますが、自分から悩みなどを訴えることはありませんでした。

精神病と不眠の関係 3

予備校へ行かなくなった原因をたずねても、特別の理由やきっかけがあるわけでもなさそうです。


しかしよくたずねてみると、外に出るといつも誰かに監視されているようで、危害を加えられるような気がして、部屋に閉じこもっていることが多くなった、といいます。


最初に診察した時点では、入院治療のほうがよさそうにも思えましたが、家族の希望もあって、外来で抗精神病薬を中心とした治療を開始しました。


今までにまったく治療を受けなかったせいもあって、投薬の効果は著明で、1ヶ月の間に顔つきも明るくなって、食事もとり夜間もぐっすり眠れるようになりました。


このように、日常生活にはあまり支障がないくらいになったのですが、意欲の低下はなかなか改善されません。


本人は、予備校に行ってもう一度大学を受験します、と言いはするものの、家ではまったく勉強もせず、昼間も羽根 布団 通販でゴロゴロしている状況でした。


家族や私が、もっとしっかりと勉強をしなければいけないと言うと、怒り出してしまうこともありました。


治療を開始して6ヶ月位すぎた頃に、本人が予備校へまた行きたい、と言い出しました。


東京に出て、一人で下宿するのはちょっと無理に思えましたので、実家から通学出来る予備校に通うことになりました。


まだ意欲は充分ではないのですが、将来は自分の得意な英語をいかした仕事をしたい、といっています。

精神病と不眠の関係 4

このK.Aさんの場合は、一人で下宿しているうちに、だんだん生活が不規則になって、学校へも行かなくなってしまったのです。


都会に出て一人で羽毛 布団で寝て、生活している場合には、このような病気になっても、長い間誰も気づかないことがあります。


このように精神的障害に気付くのは家族、友人、会社の同僚など身近な人たちです(身近な人の素人判断は正しい場合が多い)。


都会で一人で生活している人はできるだけ家族や親しい人たちと連絡をとり、一人きりになる状態をつくらないことです。


58年1月、政治家、中川一郎氏が亡くなり、死因は「心筋梗塞」と発表されました。


こういう急死事件が新聞や週刊誌で報道されますと(以前の大平総理の死亡の時もそうでしたが)病院や診療所は急にいそがしくなります。


特に循環器を専門にしている医師のところへは


「この頃時々左胸部が痛くなります」


「階段を昇ると息切れがします」


「太り気味で心臓が心配です」


・・・といった方達が大勢おしかけて、「心電図をとって下さい」ということになります。

精神病と不眠の関係 5

今回の中川一郎氏の死は、その2日後に本当は心筋梗塞でなくて自殺による死だったことが判明しました。


遺族の方々の配慮や政治的配慮があってのことでしょうが事件はニ重のショックとなって、また新聞雑誌をにぎわすこととなりました。


この中川氏は総裁選の後から不眠を度々訴え主治医から睡眠薬の投与を受けていたようです。


その後の報道によれば12月末にも自殺未遂があったとされています。


この経過から推測して中川氏はうつ病になっていた可能性が非常に高いと思われます。


外見はかなり豪放にみえる方ですが、非常に繊細な神経の方であったということですし、総裁選の疲れやその後のいろんな問題が多かったことは想像されます。


本来の躁うつ病ということは考えにくいかと思われますが、うつ病になりやすい時期(初老期)に、いろいろと心因が加わって反応性のうつ病となることも充分に考えられます。


いずれにしてももっと早期にうつ病に対する治療をしていれば、この有能な政治家を失うことはなかったと思われ残念でなりません。


この中川氏の例にみられるように、不眠はうつ病の患者さんの90%以上にみられる代表的な症状です。


これは東洋羽毛工業による調査でも明らかになっています。


快眠への近道

1日が始まる朝、しっかり食べてしっかり栄養を摂取するのは、眠気を吹き飛ばして脳の活動レベルを高めるのにも役立ちます。


でも、これまで夕食偏重の生活を続けてきた人に、急に明日から朝食をしっかり食べろといっても、なかなか思うように食べられるものではありません。


朝食重点型の食生活に変えていくには、夕食偏重の習慣を徐々にあらためていくことが必要です。


夕食を減らしていけば、自然に朝食はおいしく食べられるようになるはずです。


栄養学的には、朝と昼と夜のウェイトが3対3対4になるのがいいといわれています。


この比重の置き方で規則正しい食生活のリズムを取り戻せば、羽毛 フトンでの睡眠のリズムも自然に整ってくることでしょう。


さて、欧米人が東京に来てまず驚くのは、電車の中で居眠りしている人が多いことだそうです。


私の知り合いのフランスのカメラマンがサラリーマンやOLの居眠り姿をカメラにおさめ、帰国後にパリで写真展を開いたほどですから、かなり驚きの目で受け止めているのは確かなようです。

通勤時の居眠り効果

前回紹介したような例は、日本人の働きすぎに驚いているわけではなく、東京の治安のよさというか、人々の無防備さというか、そこらあたりに驚いたようです。


実際、パリやニューヨークの地下鉄に乗っていて居眠りするのは自殺行為に等しいものです。


ところで電車の中で日本人が居眠りするのは、単純に治安がよいという理由からだけでしょうか。


どうもそうではなさそうです。


やはり大半の人たちは働きすぎというか、疲れがたまって居眠りするのだと思われます。


また、日本人が電車の中ですぐウトウトするのはビタミンBが足りないからだともいわれていますが・・・


これも結局"疲労による居眠り"説を裏付けるものです。


夜、羽毛 ふとんでぐっすり眠っているはずなのに、それでも睡眠時間が足りてないように感じる人は多いのではないでしょうか。

通勤時の居眠り効果 2

大都市のサラリーマンの通勤時間は、片道だけでなんと平均1時間半といわれています。


最近は新幹線を使って福島や静岡、新潟あたりから東京へ通勤している人も増えているようです。


平均値でいっても往復3時間ですから、これに勤務時間や残業時間その他をプラスすると計13時間。


帰って食事をしたりお風呂に入ったりテレビを見たり、私用を片づけたりしているうちに、睡眠時間はどんどん削られていきます。


・・・こうなると、睡眠不足をどこかで補わないと、健康は維持できません。


そこで電車の中で居眠り、ということになるようです。


居眠りは浅い眠りで、本格的な睡眠ではありません。


でも、私たちの脳や体にとって電車の中での浅い居眠りはめざましい休息効果を示します。


通勤時間を有効に使って睡眠不足を補うことを、ぜひすすめたいと思います。


これは羽毛 布団 通販をしている会社でもすすめられていることなのです。

正常な睡眠時間はどのくらい?

体質的な個人差があるため、一概に何時間眠ればいいという基準はありません。


要は、日中すっきりと起きていられて、疲労感がなくさわやかに過ごすことができれば、それがその人にとっての適切な睡眠時間といえます。


日本在住成人の調査では、睡眠が充足していると答えた人では、6~7時間がもっとも多く、次いで7~8時間となっています。


一方、睡眠が充足していないと答えた人では5~6時間がもっとも多く、次いで6~7時間です。


つまり、成人の場合、およそ7時間が睡眠充足の目安になり、6時間を割ると睡眠不足を感じる、ということができます。


個人に必要とされる睡眠時間にはおよその目安がありますが、きちんと羽毛 布団で熟睡できる時間は、何時間眠ろうという意志や意気込みで決まるわけでなく、脳の睡眠中枢が、意識しないところで調節しています。


睡眠時間の短い日が続くと、それを補うため脳の睡眠中枢は長い睡眠を要求するようになります。


人間でも、日の長さと関係し秋から冬にかけて睡眠が長くなり、春から夏にかけて短くなることがわかっています。


これは、クマなどが、秋から冬にかけてたくさん食べ、冬眠するのとよく似た機構が人間にもあるためと考えられています。

透析中の患者さんに不眠が多いのはなぜ?

腎不全透析の患者さんには不眠が多いのです。


60%以上の透析患者さんが睡眠薬を服用しています。


原因は次のようなものがあります。


それぞれの特性に応じた対応を図るべきです。


まずは透析による不均衡症候群の可能性について。


不均衡症候群とは、透析に伴う急激な循環血漿量の変化や電解質の変化などによって、身体的不調を生じることです。


不均衡症候群では、不眠を来しやすいのです。


この場合には、透析夜の方が非透析夜よりも症状が明らかに悪く、透析効率がよくなって安定すると、不眠も改善します。


また、寝具を布団 羽毛にすることなども効果があるようですね。


透析による心理的ストレス

むずむず脚症候群の下肢のむずむず感を中心とする不快な感覚症状は寝つきを悪くし、周期性四肢運動障害でみられる睡眠中の下肢を主体とした不随意運動は中途覚醒の原因になります。


むずむず脚症候群と周期性四肢運動障害は透析患者に多くみられ、透析中の不眠原因の1/3以上を占めていると考えられています。


これらに対する適切な治療が必要です。


そして透析による心理的ストレス、精神機能の変化。


腎機能の低下に対する不安、透析を続けなければ生きていけないというストレス、長期の旅行に行けないなどの社会的ハンディキャップなどが重なって、心理的な疲弊・うつ状態、不安状態を形成し、これが不眠の原因になっている場合があります。


この場合には、家族・治療スタッフが協力して心理的サポートを図るべきです。


最近では減りましたが、透析物質の脳への影響によって生じる脳障害(透析脳症)の初期症状が不眠で始まることもあります。


そして透析スケジュールによる、生活リズムへの影響。


週に数回、長時間透析中に臥床するため、この間に仮眠をとりすぎて生活のリズムがずれてしまう場合も少なくないのです。


羽毛 ふとんでの30分以上の仮眠は、夜間の入眠不良をもたらすことが多いので、避けるべきです。

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